緑内障

緑内障とは?

 さまざまな原因によって視神経に障害が起き、見える範囲が欠けてしまう病気が緑内障です。そのまま放置していると視野の欠損が進んで視力低下を引き起こし、最終的には失明に至る恐ろしい病気です。最初は症状がないことがほとんどで、自覚症状が出てくるのはかなり進行してからです。一度欠けてしまった視野は決して元に戻らないので、症状が無いうちに診断し、まだ見えている段階で治療を開始することがとても大切です。現在の医学では、早期発見と進行予防しか取るべき方法がなく、完治に導くことが難しい厄介な慢性疾患といえます。緑内障の早期発見のためにも、40歳になったら一度は眼科を受診することをお勧めします。

眼圧の上昇

 目は房水と呼ばれる透明な液体で満たされた水風船のような仕組みになっています。目の端には隅角と呼ばれる排水溝があり、ここから房水が排出されます。緑内障では、この隅角に何らかの障害が起きることで房水の排出が障害され、眼圧(房水によって保たれている目の中の圧力)が上昇します。眼圧が上昇すると、次第に視神経が侵され、視野が欠けていきます。

緑内障の原因

 緑内障の原因の一つに遺伝があり、家族に緑内障の人がいる方は緑内障になる確率が3~5倍ほど高くなるといわれています。その他に老化に関連して起こるもの、他の病気が原因で起こるもの、喫煙などの生活習慣に関連して起こるものなどがあります。偽落屑症候群という、眼圧が徐々に上がってしまう病気から緑内障を発症したり、目をぶつけた影響が10年後に緑内障として現れたりすることもあります。当クリニックでは、精密検査で詳しい状態や原因を調べてから、個々にあった治療方針をご提案させていただきます。

緑内障の治療法

 緑内障治療の基本は、眼圧を下げる点眼薬による継続治療です。緑内障の中でも多くの割合を占める「正常眼圧緑内障」では、眼圧は基準値内ですが、やはり他の緑内障と同様に点眼で眼圧を低下させ、緑内障の進行を抑制する方法を取ることが多くなります。


 「閉塞隅角緑内障」では点眼治療の他に、状況によってはレーザー治療や手術を行うこともあります。当クリニックでは最新の点眼薬を常備してすぐにお渡しできるようにしており、緊急のレーザー治療や手術にも対応できる体制を整えています。
いずれにしても、専門医の診察・診断に基づいて治療を行い、継続することが大切です。緑内障は慢性疾患です。「症状が変わらないから」と途中で点眼を止めて放置してしまう方がいらっしゃいますが、むしろ症状が変わらないことを目標にして治療をしていますので、必ず続けていただくことをお願いしています。症状が悪化してから慌てて眼科に相談しても、手遅れであることがほとんどです。

緑内障の検査と一般的な診察時間

 診察で「目の奥の視神経がくぼんできている」「神経が傷んでいる」というような所見が出た方には緑内障の検査をお勧めしています。眼底写真の撮影と視野検査を実施し、その2種類の検査結果と診察の結果を総合的に評価し、診断および治療方針を決定します。


 定期受診時には、基本的に視力と眼圧のみ確認し、診察を受けていただきます。これだけであれば10分前後で終了します。ただし、病状の進行具合を確認するため、半年ごとに視野検査を行うことが望ましく、この場合には20分程度余分に検査時間がかかります。視野検査を予定される場合は、時間に余裕をもってお越しください。

 目の奥の写真を撮ります。5分程度で終わる検査です。視神経が障害されると視神経の神経線維が減り、上記画像のように中央のへこみが大きくなります。

 

また視神経の神経繊維の減少に伴い網膜の神経線維も減少し、網膜が薄くなります。薄くなった部分(赤い色の部分)に視野欠損が生じると緑内障です。

 光が見えたらボタンを押す検査で、20分ほどかかります。実際に視野が欠損している部分があるかどうかを確認する検査です。網膜が薄くなっていた部分と一致していれば緑内障と診断されます。

緑内障のレーザー治療

 緑内障の治療の基本は点眼ですが、効果が出ない場合にレーザー治療を検討します。レーザー治療では、レーザーを当てることにより房水の通り道を作り、眼圧の低下を促します。開放隅角か閉塞隅角かでレーザーを照射する部位が分かれます。

閉塞隅角の場合

 虹彩と呼ばれる茶目の部分に小さな穴を開けて、房水が流れるバイパスを作り、隅角を閉塞しにくくして急性緑内障の発作を予防するという、3~4分ほどで終了する簡単な治療を行います。

開放隅角の場合

 隅角の端にレーザーを当てて隅角の通りを良くするALTという方法を取り入れており、こちらも3分ほどで終わる負担の少ない治療です。基本的には1回のレーザー照射で治療は完了しますが、まれに効果が薄れることがあり、そのような時には再度レーザー照射を行います。

緑内障と内服薬の関係性

 風邪薬などの内服薬に「緑内障の方は飲まないでください」という記載がされているものがありますが、全ての緑内障の方が薬を飲むことができないというわけではなく、基本的に開放隅角緑内障の方は服用しても問題ありません。閉塞隅角緑内障の方は、一部の薬を服用すると隅角が狭くなり、急に眼圧が上がって緑内障発作を起こす可能性があるため、薬の服用に制限がある場合があります。緑内障をお持ちの方は、自己判断での内服は控え、一度担当医に確認していただくと安心です。

緑内障発作

 緑内障発作とは、排水溝である隅角が完全に閉塞して、急に眼圧が上がる状態です。頭が痛い、吐き気がする、嘔吐する、光に虹がかかって見える、見づらくなるなど、様々な症状がでます。放置すると失明する可能性が高い、危険な状態です。
 治療は、まず点滴で眼圧をある程度下げておいてから、虹彩に穴を開けるレーザー治療を行います。効果が出れば数時間で眼圧は正常な値に戻りますが、正常値に戻らない時は別のタイプの緑内障が隠れていないか、さらに検査を進めます。

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